夫の定年退職を契機に、今後の暮らしを考えていこうとしていた横浜夫妻。最近は互いに体力の衰えも感じ始めたこともあり、息子さんにすすめられ、エンディングノートを書いてみることにしました。
登場人物: 横浜夫婦 夫・あさひさん(65歳)妻・みどりさん(61歳)
① まずは「問い」を読んでみよう
あさひ:改めて自分のことを考えて文章にするって、なかなかないから新鮮だね。ノートに書くなんていつぶりかな。
みどり:テストじゃないし、こういうのはかしこまらずに書いたほうがいいんじゃない?書けそうなところから埋めていきましょう。思いつかなかったら、また別の日に考えればいいもの。
あさひ:君の考えていることも改めて知れそうで、楽しみだな。よかったらあとで見せ合おうね。
② 「私のこと・自分史」を書いてみよう
みどり:そういえば、子どもたちに昔の話をしたことってなかったかもしれない。学生時代を思い出すと懐かしいね。
あさひ:やっぱり、家族ができたのが一番の変化かな。仕事も大変だったけど、思い返すと、ずいぶん時代も変わったなぁ。子どもが産まれて、引っ越しもしたね。
みどり:50歳を過ぎてから趣味のダンスに出会って、お友達も増えたわ。自分って変わっていないようで、ずいぶん変化しているものね。
③ 「これからやりたいこと」はなんだろう?
あさひ:家庭菜園を始めてみたいな。家族との思い出もたくさんつくりたいし、孫に野菜の収穫体験をさせてあげたい。採れたての野菜で料理も挑戦してみようかな。
みどり:今までよりも時間ができるから、旅行もいいわね。新婚旅行で行った北海道にまた行きたいな。
あさひ:話していると、新しくやりたいことがどんどん出てくるね。
④ 介護・医療について
みどり:私は何かあれば、施設で暮らすのもいいかなと思う。もしそうなったら、遊びに来てね。
あさひ:僕はできるだけ自宅で過ごしたいな。でも、介護や医療が必要になっても、なるべく家族に負担をかけない方法を選びたい。
みどり:今度、一緒に調べてみましょうか。
⑤ 大切な人へのメッセージ
あさひ:一緒にいてくれてありがとうね。
みどり:こちらこそありがとう。改めてこうやって、言葉にするって大事ね。
あさひ:子どもたちには何を伝えておこうかな。
みどり:お世話になった人もたくさんいるね。ありがとうの気持ちをストレートに伝えたいわ。
⑥ 書いてみた感想を振り返ろう
あさひ:言わなくても何でも知った仲かと思っていたけれど、ノートに書いてみることで、お互いにとって大切なことを再発見した気分だよ。頭のなかの整理にもなった気がする。これからもよろしくね。
みどり:大切な人と思いを共有することは、今後の夫婦の暮らしを描くうえでもいい道しるべになるね。私もやりたいことをどんどん作っていこうっと。
~最後に~
エンディングノートは、夫婦や親しい人と話しをしながら作っていくのもおすすめです。
横浜市では市民一人ひとりが自らの生き方を選択し、最後まで自分らしく暮らせるように各区でオリジナルのエンディングノートを作成し、講座も開講しています。各区のエンディングノートを入手するには、お住まいの区の講座に参加するか、区役所や地域ケアプラザの窓口に行くと説明を受け無料でもらうことができます。詳しくは、お住まいの区のエンディングノート情報を確認してくださいね。
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