自分でできる健康管理のきほん

自分でできる健康管理のきほん

健康な体づくりにつながる、今日からできる4つのこと

健康管理のポイント

未来の健康は、私たちの毎日の生活習慣からつくられています。年を重ねても元気で毎日を過ごすために、心がけたい健康管理のポイントを4つにまとめました。

1. 生活習慣病の重症化を予防しよう

年齢を重ねると身体機能の低下や、持病がある人も増えるもの。年をとっても元気に毎日を過ごすためには、普段の生活習慣の改善に加え、生活習慣病の重症化予防を心がけることが大切です。

生活習慣病とは、がん、高血圧、脂質異常症、糖尿病など、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が発症の要因となる病気のことをいいます。これらの病気は、健康と要介護の間の状態である「フレイル」を加速させるだけではなく、脳卒中や認知症などになるリスクが高まるといわれています。

毎日コツコツ、食事や運動などからだにいい習慣を取り入れ、健康について正しい知識を身につけることで大きな病気の予防につながります。かかりつけ医を見つけて、自分の体質や特徴について知っておくと、毎日の生活習慣がどうからだに影響を与えているのか、知るきっかけにもなりますよ。生活習慣病がある方はまずはこの4つを心がけてみましょう。まだ気になる点がないという方も、ぜひ頭に入れておいてくださいね!

ポイント

病気について正しい知識を持とう
かかりつけ医で継続的な治療を
医師の処方通りに薬を飲もう
運動や食事などの生活習慣を改善しよう

2. 節酒しましょう

高血圧や男性の食道がん、女性の出血性脳卒中など、少量でも発症リスクが上がる病気があります。生活習慣病のリスクを高める1日の飲酒量(純アルコール量)は男性40g以上、女性20g以上です。お酒を飲む場合は、付き合い方を考えましょう。

純アルコール量20g相当量の目安

特に注意したいのは、退職や身近な人の死をきっかけにお酒の量が増えるパターンです。「寂しいからお酒を飲む」「他にやることがないからお酒を飲む」という飲み方は、さらに心とからだを蝕む可能性があります。

まずは地域の活動やボランティア等の人とふれあう場に参加してみるなど、お酒以外にも楽しみや生きがいを感じられる場を探してみましょう。

3. 禁煙しましょう・受動喫煙を防ぎましょう

喫煙はがんをはじめ、脳卒中などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病などさまざまな病気になるリスクを高めます。

また、うつ病や認知症の発症リスクも上がるといわれており、タバコは予防できる最大の死亡原因ともいわれています。喫煙習慣は「ニコチン依存症」という病気です。今はニコチンパッチを使うなど、さまざまな禁煙方法があります。

禁煙を勧めるイラスト

タバコをやめると、
こんないいことがある!

心臓発作のリスクが下がる
せきやたんが減る
免疫機能が回復し、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりづらくなる
顔色や胃の調子がよくなる
目覚めがさわやかになる
周囲の人を副流煙にさらさない
ニコチン切れでイライラすることがなくなる

※「タバコ臭い」と言われることがなくなり、禁煙したら家庭内が和やかになったという方も…!
吸わない人には吸わせない配慮で、周囲の人への受動喫煙も防ぎましょう。

4. 健診・検診を受けましょう

① 特定健康診査
横浜市国民健康保険では、40歳から74歳までの方が1年度に1回無料で受けられる「特定健康診査」があります。この健診は、内臓脂肪の蓄積に起因する高血圧症、脂質異常症、糖尿病等の生活習慣病をみつけ、生活習慣の改善、病気の予防を目的としています。

※6か月以上入院している方や施設に入所している方等は対象にならないため、ご注意ください。
※横浜市国民健康保険以外の被保険者の方は、ご自身が加入する健康保険で受診できます。費用は各保険者へお問合せ下さい。

横浜市国民健康保険の特定健康診査についてはこちら

また、75歳以上で後期高齢者医療制度被保険者の方は「横浜市健康診査」を受けることができます。「横浜市健康診査」は糖尿病や高血圧症等の生活習慣病予防を目的に実施しています。

75歳以上の方を対象とする横浜市健康診査についてはこちら

② がん検診
現在、日本人の2人に1人ががんになると言われています。喫煙、食生活、運動などの生活習慣に気をつけてがんのリスクを減らすことはできますが、ゼロにすることはできません。
がんは初期の段階で発見し、適切な治療を行うことで高い確率で治る病気になっています。がんを早期発見するためには、自覚症状がないうちから、がん検診を定期的に受けることが大切です。

がん検診のメリット

早期発見、早期治療による救命の効果があります
早期のがんを発見できます
がん以外の病気も見つけることができ、治療に結びつけられます
安心して生活を続けられます

がん検診のデメリット

判定・診断の結果が100%正しいわけではありません
結果的に不必要な治療や検査を受けてしまう可能性もあります
検査によってからだに負担がかかることがあります

横浜市のがん検診では、4月1日時点で70歳以上の方、後期高齢者医療制度が適用される方は、費用が免除になります。現在治療中の方は受診ができない場合もありますので、かかりつけの医師に相談してくださいね。
▶横浜市のがん検診についてはこちら