毎日の食事で元気なからだをつくるためには
『健康寿命』を延ばすためにできることの記事では、「健康寿命」とは何か?の説明と、健康寿命を延ばすために知っておきたい5つの要素をご紹介しました。
今回はその中から「高齢期に必要な栄養のお話」についての知識と、毎日の食事に取り入れたい食品についてご紹介します。
『健康寿命』を延ばすためにできることの記事では、「健康寿命」とは何か?の説明と、健康寿命を延ばすために知っておきたい5つの要素をご紹介しました。
今回はその中から「高齢期に必要な栄養のお話」についての知識と、毎日の食事に取り入れたい食品についてご紹介します。
あなたは今日、どんな食事をしましたか?実は、高齢期になると気づかないうちに栄養が足りない状態になることが少なくありません。「歳をとったら粗食でよい」と言われることもありますが、これは誤りです。実際には年齢を重ねてからだが痩せてきたら、メタボリックシンドロームよりも栄養不足を気にした方がよいとされています。
もし、栄養を気にせず食事をしているとどうなるのでしょうか?栄養不足になると抵抗力が低下し、全身の衰えにつながる可能性があります。
「そうは言っても、そんなに食べられないし…」という方も大丈夫。量をたくさんとれなくても、いろいろな食材を組み合わせて食べることで、からだに必要な多くの栄養素を食事でとることができるのでおすすめです。
栄養不足を防ぐには、まずは1日3食きちんと食べることが基本です。
特に、筋力低下を防ぐためには肉、魚、卵、牛乳、大豆などのタンパク質をしっかりとることが重要です。肉をあまり食べない、お腹が空いたときだけ食事をとるといった食習慣を送っている方は、少量でもバランスのよい食事を3食とることから始めてみましょう。
バランスのよい食事を心がけるためには、毎日7品以上を目標に、10食品群をまんべんなく食べるのがよいと言われています。いつも完璧にできなくても大丈夫!これから紹介する「さあにぎやかにいただく」※を合言葉に、台所に常備できる食材も上手に使いながら、毎日取り入れたい食材を覚えていきましょう。
毎日食べよう!10食品群 合言葉は「さあにぎやかにいただく」。1つで1点、1日7点以上の食品摂取が目標です。
※「さあにぎやかにいただく」は、東京都健康長寿医療センター研究所が開発した食品多様性スコアを構成する10の食品群の頭文字をとったもので、ロコモチャレンジ!推進協議会が考案した合言葉です。 出典:東京都健康長寿医療センター研究所
一番のコツは、無理なく、楽しく続けること。毎日買い物に行かなくても大丈夫なように冷凍野菜を冷凍庫に常備しておく、海藻なら乾燥わかめを使うなど、ストックしておける食材も便利です。全部自分でつくろうとすると大変なので、電子レンジで調理できるミールキットや配食サービス、保存食品など、便利なものを活用するのがおすすめです。
水分補給もしっかり忘れずに!病気などにより、食事や水分摂取等に制限のある方は、必ず主治医と相談してくださいね。
「さあにぎやかにいただく」を合言葉に、まずは今日から少しずつ、健康寿命を伸ばす食事を心がけてみましょう。