調理をするのは地域のボランティアの方々
横浜橋商店街をぬけ、少し行った住宅街の一角にあらわれたのは、「お弁当」ののぼりと、可愛らしい看板。
「おもいやりハウス」では、水曜日と木曜日の11:30からお弁当の販売をしています。(なくなり次第終了)
お弁当は地域のボランティアの方々の手作り。お弁当のメニューは、のり弁と豚丼と決まっていますが、その日のボランティアスタッフによって少しずつ味付けが変わります。それがまた、家庭的で良いのです。
お弁当は、食べ切れるサイズに量を工夫、金額も380円とお手頃。
※2023年4月現在の情報です。詳細はNPO法人おもいやりカンパニーのホームページからご確認ください。(https://www.omoiyari-company.com)
様々な世代の方々が集まり、お互いの経験や知識を共有しながら、地域の方に喜んでもらえるようにと、創意工夫しています。
おもいやりカンパニーの「地域のつながり」から生まれる活動
この「おもいやりハウス」を運営しているのは、NPO法人おもいやりカンパニー。
お弁当の販売以外にも、クレープや駄菓子の販売、子どもは無料の「金曜カレー」。買物支援や、高齢者の通いの場や多世代の方が利用できる環境づくりをしています。
現在(令和4年12月時点)、コロナの感染対策として一度に利用できる人数が限られていますが
曜日ごとに活動内容を変え、利用人数等を調整しながら、多世代の地域住民が気軽に立ち寄れる場所として運営を続けてきました。
今後は、コロナ禍を経て、活動を広げていく予定です。
また、ママ·マルシェなども定期的に開催するなど、「地域のつながり」を大切にした様々な活動をされています。
津ノ井美晴さん(NPO法人おもいやりカンパニー理事長)は、地産地消のように、地域の力を地域で使う「地力地消」の活動を目指しているといいます。
このNPO法人は、津ノ井さんとその仲間が子育て中、お母さんとこどものためのサークル活動から始めた団体です。
自分自身も必要を感じたお母さんたちのための買物代行から、地域の方がお買物を楽しめるようなマルシェを開催。
お弁当販売をすることになったきっかけは、たまたま法人の立ち上げを手伝ってくれた理事の中に、料理が上手な方がいたこと。
世代や対象を区切るのではなく、地域の必要性や、地域のなにかが得意な人の力をかけあわせることで、自然と多世代が交流する現在の活動のかたちが生まれてきました。
ボランティアのきっかけや、やりがいとは?
この日お弁当作りに参加されていた3人の方に、ボランティアのきっかけややりがいについて伺いました。
「こども食堂をやってみたい」
「いずれ誰かのお世話になるので、今のうちに人にできることをやりたい」
などきっかけは様々。
しかし、「誰かの役に立つことをしたい」という思いは皆さん共通したものでした。
「自分のしたいことをする」「誰かにあてにされていると感じられる」ことがやりがいであり、元気の秘訣。ここで活動することが毎日の張り合いになっているそうです。
ある方は、「きょういく=今日行くところがある。」「きょうよう=今日、用事ある。」この2つを大事にしていると教えてくれました。
おもいやりハウスは、いろいろな交流ができる場所
おもいやりハウスは、お弁当やクレープ、駄菓子を買うというちょっとした交流から、ボランティアとして関わるなど、いろいろな交流ができる場所です。
興味がある方は、ぜひお立ち寄りください。
おもいやりカンパニーはボランティアも募集中ですので、気になる方は連絡してみてくださいね。
編集後記
人と人の繋がりから、まちづくりをしていくNPO法人おもいやりカンパニー。
皆さんそれぞれの「地域になにかをしたい」という気持ちが伝わり、その輪がこれからまたどう広がっていくかも楽しみです。
誰にでも社会貢献に参加するきっかけは意外と近くにあるのかもしれないと感じました。
お住まいの地域でボランティアをしてみたいという方は、お近くの地域ケアプラザに聞いてみるのがおすすめです。