絵手紙は、誰でも気軽に始められる趣味活動

瀬谷駅から徒歩10分の場所にある地区センター
瀬谷地区センターでは、複数の絵手紙教室を開講しています。
今回はその中から、第一月曜日のクラスへ伺いました。

瀬谷地区センター絵手紙教室・第一月曜クラスの皆さん
一回のクラスは約2時間です。
この日の参加者は60代から80代までの12名。
和やかな雰囲気で制作されていました。
絵手紙とは、絵と文章で構成される一枚の葉書。
「ヘタでいい、ヘタがいい。」という小池邦夫さんの言葉が有名です。
絵や字に自信がなくても、始めやすい趣味のひとつと言われています。
使う道具に決まりはありません。
筆だけではなく、割り箸やクレヨン、サインペンなど、テーマや気分に合わせて選ぶのも特徴です。
レベルは人それぞれ。自分のペースで上達できる

ちょうど季節だったミモザの花を題材に
参加者は、絵手紙にする題材を自由に用意します。写真ではなく、実物を色んな角度から見て描くことがポイント。
参加者にとって、月に一回テーマを決めるのも楽しみのひとつだそうです。
季節の花や、食べ物、日常の中で気になったものなど、自分が描きたい好きなものを選びます。

線や丸を描く練習でウォーミングアップ
準備が出来たら、題材を見ながら、実際に手を動かしていきます。
うまく描けても、描けなくても、工夫をしながら描き進めていくのが醍醐味です。

それぞれの題材に合わせ、細かく筆遣いや色使いを先生から教わります
先生が1人ひとりの机を回りながら、お手本を見せてくれるので、約2時間の間にどんどん上達していきます。
細かくコツを教わりながら、最後には満足のいく絵手紙が完成。

描くごとに工夫を凝らしていき、1回のクラスで2〜3枚できあがります
出来上がった絵手紙は、参加者同士で送り合います。
実際に郵送し、相手に最近の出来ごとや、今の気持ちを伝えるまでが、この絵手紙教室です。

鮮やかな色使いの絵に、ほっこりする一言が添えられる絵手紙が完成
「相手がいてこその絵手紙。」先生紹介

鈴木先生は講師だけでなく本を出版し、絵手紙の活動を広めています
講師の鈴木絢子さん(瀬谷地区センター絵手紙教室 講師)に、お話を伺いました。
「相手がいてこその手紙。ふとした瞬間に心を打つのが絵手紙の良さなんです。突然ポストに届くのも嬉しい。」
同じ題材を用いても、描き手によって文章も絵も変わります。その人が、その時に感じたままに描くのが絵手紙。
だからこそ、題材を次のクラスまでに考える1か月がとても大切だと考えています。
題材にしたものは、必ず本物を見て、触って、香りを嗅いで、五感で楽しみながら、絵手紙を仕上げていきます。この作業を鈴木さんは大切にしています。

お手本をみせながら、一人ひとりに丁寧にアドバイスをする鈴木先生
創作と、絵手紙のやりとりから生まれる交流

参加者同士お互いに途中経過を見せ合いながらおしゃべり
参加している方は、作業を進めながらのおしゃべりも楽しみだそう。
完成した絵手紙を送り合うので、新しい友人を作るきっかけにもなっています。

題材をどんな角度で描いていくか相談するところから始まります
また他の参加者の方は、
「同じ題材でも、先生に教わる前と後では色や見せ方が変わります。相手に送るので、上手くかけると嬉しいです。」
と、教室に通う良さを教えてくれました。
絵葉書教室に参加するなら?

届いた絵手紙はコレクションに
自分のペースで創作活動ができ、送り合う楽しさもある絵葉書。
ハードルが高いと感じる方こそ、ぜひ絵葉書教室に参加してみてはいかがでしょうか。
一度参加すれば、誰でも簡単に描けることや、意外とハードルが低いことを実感できると思います。
今回ご紹介した鈴木絢子さんは、瀬谷区内の様々な場所で絵手紙教室を開講しています。
瀬谷区の方は、お近くの教室を探してみてはいかがでしょうか。
また、絵手紙は様々な地域で講座が開かれているので、皆さんのお近くでも手軽に始められるかもしれません。
編集後記
「思いがけず、誰かの琴線に触れる文章だから、こそ上手に書こうとしなくても良い。」という鈴木先生の言葉は、絵手紙だけでなく他のことにも通じるような気がしました。
まずは手を動かしてみることで、新しい出会いがあるかもしれません。
上手にできなくても、新しいことにチャレンジしてみたくなりました。