絵手紙は、誰でも気軽に始められる趣味活動
瀬谷地区センターでは、複数の絵手紙教室を開講しています。
今回はその中から、第一月曜日のクラスへ伺いました。
一回の講習は約2時間です。
この日の参加者は60代から80代までの12名。
和やかな雰囲気で制作されていました。
絵手紙とは、絵と文章で構成される一枚の葉書。
「ヘタでいい、ヘタがいい。」という小池邦夫さんの言葉が有名です。
絵や字に自信がなくても、始めやすい趣味のひとつと言われています。
使う道具に決まりはありません。
筆だけではなく、割り箸やクレヨン、サインペンなど、テーマや気分に合わせて選ぶのも特徴です。
レベルは人それぞれ。自分のペースで上達できる
参加者は、絵手紙にする題材を初級者から上級者に応じて無理なく用意します。写真ではなく、実物を色んな角度から見て描くことがポイント。
参加者にとって、月に新しいテーマに取り組むのも楽しみのひとつだそうです。
季節の花や、食べ物、日常の中で心惹かれたものなど、毎月違うものにチャレンジすると、沢山の発見があります。
準備が出来たら、題材を見ながら、実際に手を動かしていきます。
うまく描けても、描けなくても、工夫をしながら描き進めていくのが醍醐味です。
先生が1人ひとりの机を回りながら、お手本を描いてくれるので、約2時間の間にどんどん上達していきます。
細かくコツを教わりながら、最後には満足のいく絵手紙が完成。
出来上がった絵手紙は、身内、友人、知人に送ったり、参加者同士で送り合います。
実際に郵送し、相手に最近の出来ごとや、今の気持ちを伝えるまでが、この絵手紙教室です。
郵送しあった絵手紙は、月一回の講習時に持参して、区内の郵便局ロビーに月替わりで展示もしています。
「相手がいてこその絵手紙。」先生紹介
講師の鈴木絢子さん(瀬谷地区センター絵手紙教室 講師)に、お話を伺いました。
「相手がいてこその手紙。ふとした瞬間に心を打つのが絵手紙の良さなんです。予期せずポストに届いた絵手紙を手にした時の喜びは感動です!」
同じ題材を用いても、描き手によって文章も絵も変わります。その人が、その時に感じたままに描くのが絵手紙。
だからこそ、次の講習までの生活体験をする貴重な考える1か月がとても大切だと考えています。
題材にしたものは、必ず本物を見て、触って、香りを確かめて、五感で楽しみながら、絵手紙を仕上げていきます。この作業を鈴木さんは大切にしています。
創作と、絵手紙のやりとりから生まれる交流
参加している方は、作業を進めながらのおしゃべりも楽しみだそう。
「完成した絵手紙を送り合うので、新しい友人を作るきっかけになり、何より生きる上での心の支えになっています。」と鈴木さん。
完成した絵手紙を送り合うので、新しい友人を作るきっかけにもなっています。
また他の参加者の方は、
「同じ題材でも、先生に教わる前と後では色や見せ方が変わります。相手に送るので、上手くかけると嬉しいです。」
と、教室に通う良さを教えてくれました。
絵葉書教室に参加するなら?
自分のペースで創作活動ができ、送り合う楽しさもある絵手紙。
ハードルが高いと感じる方こそ、ぜひ絵手紙教室に参加してみてはいかがでしょうか。
一度参加すれば、誰でも簡単に描けることや、意外とハードルが低いことを実感できると思います。
今回ご紹介した鈴木絢子さんは、瀬谷区内の様々な場所で絵手紙教室を開講しています。
瀬谷区の方は、お近くの教室を探してみてはいかがでしょうか。
また、絵手紙は様々な地域で講座が開かれているので、皆さんのお近くでも手軽に始められるかもしれません。
編集後記
「思いがけず、誰かの琴線に触れる文章だから、こそ上手に書こうとしなくても良い。」という鈴木先生の言葉は、絵手紙だけでなく他のことにも通じるような気がしました。
まずは手を動かしてみることで、新しい出会いがあるかもしれません。
上手にできなくても、新しいことにチャレンジしてみたくなりました。