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認知症を知る

認知症の相談をしたいと思ったら

Q&Aで相談窓口を知ろう

認知症の相談をしたいと思ったら

認知症、困った時は相談しよう

年を重ねると、誰しもなる可能性がある「認知症」。『認知症』ことはじめでは、認知症とは何か?の説明と、認知症に対して今からどんなことができるのかをご紹介しました。

今日はその中から「相談」したい人のお悩みにフォーカス。いまの悩みにぴったりの相談場所を見つけて、認知症で心配なこと、困っていることがあったら連絡してみましょう。

認知症の相談は「早め」が肝心

認知症は、早期発見・早期対応が大切です。早い段階で受診し適切な治療をすることで、症状の進行をゆるやかにできる可能性が高くなります。早期に診断結果がわかれば、ご本人やご家族の状況に合わせて生活を見直すゆとりができ、適切な対応をすることもできます。MCI(Mild Cognitive Impairment)と呼ばれる認知症の前段階の場合は、適切な治療や予防をすることで、発症を遅らせられることも。早めに気づき、症状の進行を阻止することは、ご本人やご家族の暮らしのためにとても大切です。

認知症の人を支える仕組みと窓口このように横浜市には、認知症の人を支える仕組みと窓口がたくさんあります。どこの窓口がどんな悩みに答えてくれるのか、Q&A方式で見ていきましょう。

Q&A 認知症の相談

家族に認知症の疑いがあります。認知症で受けられる医療・介護のサービスについて聞くにはどこに相談したら良いでしょうか?

まずは、かかりつけ医に相談しましょう。かかりつけの病院がなく、どこに相談しようか迷ったら、地域ケアプラザ地域包括支援センター区役所(高齢・障害支援課)に相談してみましょう。医療機関の案内やさまざまな情報、介護についてなど、専門職のスタッフが窓口や訪問で相談に応じます。
また、横浜市では、認知症に対して医療・介護サービスを受けていない人や、対応に困っている人のために認知症初期集中支援チームを設置しています。これも、まずは地域ケアプラザと区役所が窓口になります。

 

認知症の家族について、気軽に相談できる人がまわりにいません。どのような相談先がありますか。

地域ケアプラザ(地域包括支援センター)区役所(高齢・障害支援課)へまずは、電話で相談してみましょう。介護をする人同士で交流できる家族会や、介護者のつどい、認知症カフェもあります。
その他にも、「よこはま認知症コールセンター」があります。認知症全般に関することや介護の悩みなどを、介護経験者を中心としたスタッフが無料で相談に乗ってくれます。
▶︎よこはま認知症コールセンター
Tel: 045-662-7833
営業日:火・木・金 10:00〜16:00(祝日含む、年末年始を除く)
▶︎認知症の相談先のご案内は、こちらから

 

夫が認知症かもしれないのですが、本人が病院に行きたがりません。どうしたらいいでしょうか。

病院の受診が難しい場合は、区役所で開催しているもの忘れ相談を利用してみてはいかがでしょうか。横浜市にお住まいの65歳以上の方を対象に、毎月1回、予約制で受け付けています。詳しい日時は、お住まいの地域の区役所(高齢・障害支援課)に問い合わせてみてください。
また、年に1回無料で受診できる横浜市のもの忘れ検診に一緒に参加するのもおすすめです。ご夫婦や友人同士で誘い合って行くことも、行動するためのよいきっかけになります。

 

先日、いつも通り散歩に出かけた母が、道に迷って帰宅できないことがありました。突然、道がわからなくなったと言っているのですが、どうしたらよいでしょうか。

認知症により、近所で道に迷ってしまうケースもあります。横浜市では、区役所や公共交通機関など、地域が連携して認知症高齢者等SOSネットワークという取組を実施しています。行方不明になった認知症の方の早期発見・保護が目的です。地域ケアプラザや区役所などで事前に身体的特徴などを登録しておくと、行方不明時によりスムーズな対応ができます。そのほか、衣類や持ち物に貼って使える「見守りシール」の登録・配布もしているので、ぜひ使ってみてくださいね。登録をしたい方は地域ケアプラザ(地域包括支援センター)区役所(高齢・障害支援課)に、「認知症高齢者等SOSネットワークに登録したい」と連絡してみてください。

 

最近、日常生活に必要な契約やお金の管理が難しいと感じるようになってきました。今はまだ大丈夫だとしても、今後が不安です。何か備えておけるでしょうか。

認知症になると、金銭や契約書の管理が厳しい状況になることがあります。そんなときに役立つのが、成年後見制度です。然るべき人があなたの代わりに財産の管理や福祉サービスの契約を行い、あなたの権利や生活を守ってくれます。判断力が低下したときに備えて、支援をお願いする人や内容をあらかじめ決めておける任意後見制度もありますよ。相談先は、よこはま成年後見推進センター地域ケアプラザ(地域包括支援センター)区役所(高齢・障害支援課)区社会福祉協議会あんしんセンターまで。

 

▶︎「介護保険ってなに?」の記事はこちら

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